おすぎむら昆の「あんなま」

直近で鑑賞した映画をひたすらレビューしていきます。

『テルマ&ルイーズ (1991)』【85/100点:男性社会からの逃亡】

この間から新宿でリバイバル上映されていたので久々に観たんですが、やっぱり面白いロードムービー。ドストレートな「男性社会からの逃亡」という、もろフェミニズムなテーマで突き進む展開は秀逸そのもので、ラストシーンの見事な爽快さは、ワタクシのこれまでの映画鑑賞歴の中でもかなり上位に好きなオチだったりします。

今では絶対にやらないであろう清々しいくらいのクズを演じるブラッド・ピットも強烈で、今観ても全く遜色のない映画だと思います。

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『ボーはおそれている (2023)』【80/100点:ハリウッド版追手内洋一こと”ボー”】

鬱スリラーの傑作『ミッドサマー』のアリ・アスター監督と、鬱アメコミ映画の傑作『ジョーカー』のホアキンフェニックスが組んだ、マザコン神経症の主人公が、変死をしたという母親の葬儀に向かう為に数多の苦難を乗り越えて旅をする不条理スリラー。

主人公のボーが『とっても!ラッキーマン』の主人公・追手内洋一並みに地獄のようについてない設定なので、個人的には結構楽しめました。あまりにも内容がエッジ―で暴力的な内容だからか、映画館で左隣に座ってたサブカル系っぽいのお姉ちゃんが中盤くらいで途中退館していたのを目撃しましたが。

あと終盤辺りに出てくる巨大なオチン…(略

【若干ネタバレあり】

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『黄龍の村 (2021)』【75/100点: チープな『ミッドサマー』と思いきや】

『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで最近ブイブイ言わしてる阪元祐吾監督の出世作だそうで、この間Netflixで配信開始されていて話題になっていた一作なのですが…何だこの映画。そんな一言が思わず漏れてしまうぶっ飛んだ映画でした。

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『ストップ・メイキング・センス (1984)』【80/100点: デヴィッド・バーンの圧倒的体力に驚愕】

80’sのニュー・ウェイヴ・バンドの代表格であるアメリカのロックバンド「トーキング・ヘッズ」のライヴムービーで、奇天烈ホラーでお馴染みのスタジオ「A24」がリマスターを担当し、40年前の映像とは思えないくらい解像度の高いルックスでこの度IMAX公開。

ライブムービーで良くある「この曲はこんなメッセージがあって…」みたいな余計なインタビュー場面等もなく、ひたすらトーキング・ヘッズ…というかボーカルギターのデヴィッド・バーンがステージで縦横無尽に暴れまわっているのをひたすら眺めるような、パンクで珍妙な作品なんですが、これがなかなどうして結構面白いのです。

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『ダム・マネー ウォール街を狙え! (2023)』【85/100点: 底辺トレーダーの成り上がり】

業績不振により投資家達から空売りされていた「GameStop」という北米最大手のTVゲーム小売店の株をを巡る、大手ヘッジファンドとネット上のデイトレーダーたちのバトルを描いた映画。劇中で「現代のフランス革命」と言われてる通り、一般人VSお金持ちの図式は大変ハラハラさせ、そして痛快です。

原作は『ソーシャル・ネットワーク』のベン・メズリックの同名ノンフィクションなんですが、“ちなみに”の話だと本作の製作総指揮は『ソーシャル・ネットワーク』に重要人物として登場するウィンクルボス兄弟だったりします。*1

【ネタバレなし】

*1:エンドロールで「どっかで見たことある名前だな」と思って調べてみたらそうでした。ついでに言うと、原作の英題は「The Antisocial Network」だそうです。

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